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執筆者の写真学職事務局

気働きあらゆる産業で活躍できる機構部品づくり



株式会社栃木屋

常務取締役  ️栃木渉

2004年 ソニーサプライチェーンソリューション株式会社に入社。

ソニーグループ内で国際調達・物流担当として従事。

その後、Supply Chain Solutions (Thailand) Ltd.及びSony Thailand co., ltdにて約4年間の海外駐在勤務を経て帰国。

2016年 株式会社栃木屋入社 同年12月に取締役に就任。

2017年 株式会社栃木屋 常務取締役に就任し、経営企画担当として業務改革に奮闘中。



What’s 栃木屋

栃木屋は機構部品を取り扱う専門メーカーです。機構部品とは、取り付けることで動きや機能が生まれる部品のことを指し、ドアに取り付ける蝶番や鍵など、皆さんの身近にもあるものばかりです。機構部品はあらゆるものづくりの分野で必要とされるマルチプレイヤーであり、ものづくりをしている企業であれば業界問わずお手伝いできます。

栃木屋では、機構部品の専門メーカーとして、設計から物流までを行っています。 自社の工場はなく、ファブレスメーカーとして運営。 設計、品質検査、物流、営業、コールセンター、人事、経理等の部署に分かれています。時代に要望に応えた製品を生み出し、さまざまなものづくりのお手伝いをしてきました。今後もより一層、お客様のお役に立てることを目指しています。




志・社会的ビジョン

▶MISSION (企業の存在意義・使命)  

つなげる(fasten)ことで社会を明るくする


▶VISION(将来のありたい姿)

各企業の”機構部品部門”として、当たり前に存在する”プラットフォーム”となり、お客様の利便性向上と社会に貢献する

上記の2つを軸として、会社を運営しています。


何を学べるのか(学生に提供できるもの)

▶会社全体 

設計から物流までを担当する会社のため、「ものができてからお客さんに渡るまで」のプロセスを学ぶことができます。

また、設計、品質管理、物流などの一つ一つの部分を詳しく知ることも可能です。

▶営業の魅力 

例えば蝶番など、栃木屋で作っている部品はどのような会社でも必要となる部品であるため、自分次第で様々な場所での営業を体験できます。 実体験として、会社に営業に行くと、とりあえず話は聞いてもらえたり、もしくは既に「栃木屋」を知ってくれている場合が多いです。


その仕事の先にある広がり

▶会社全体 

ものの流れがわかるため、その中で自分がどのポジション (設計・物流・営業など)に適しているかを確認できます。

(もしくはそもそもものづくりに向いていないことがわかるかも・・・?)  

▶営業の場合 

(不動産などの)大きい金額が動くことにやりがいを感じるのかなど、営業のどこにやりがいを感じるかがわかります。 

上記の経験を就職活動に活かすことも可能です!! 




学生へ伝えたいこと・代表メッセージ

会社として、社員が自己実現できるプラットフォームづくりに取り組んでいるため、やりたいことは何でもできます。

そして、「舞台裏の主役」を担う会社の中で、しっかりと自己実現をしてほしいと思います。

しかし、ひとつできないことがあります。それは、モチベーション、熱意をあげることです。 一見すると冷淡なように感じられますがそうではなく、「モチベーションを他責にしないでほしい」「熱意は人からもらうものではない」という想いがこもっています。

株式会社栃木屋 常務取締役  ️栃木




インタビューを終えて・学生の感想

栃木屋さんのインタビューの中で、「気働き」という概念があり、人間的道徳の部分を軸として今まで経営をしてきて、その概念が社員である宮古さんにしっかり浸透していらっしゃるところに感銘をうけました。 自分自身、「人としてどうあるか」を常に問いたいと考えているので、勝手ながら「気働き」を参考にさせていただきます。

(成城大学 土屋 哲)




インターンを終えて・学生の体験記

今回、東京都の神田に本社を構える「栃木屋」さんで学職のプログラムを経験しました。

「栃木屋」さんは機構部品を作る会社です。

機構部品とは、ドアにつける蝶番や、コロコロ動かすキャスターなど、取り付けることで動きを生み出す部品のことを指します。

前身となる会社を含めると1913年から続く老舗企業で、社員数は240名ほどです。

今回私が体験したプログラムの内容は大きく分けて3つでした。

①会議への参加

②社長同行

③営業同行

たくさんの学びがあったので、シェアさせていただきます。


①会議への参加

合計で2回、社内会議に参加しました。

初回は部門長会といって、それぞれの部署の代表が集まり、進捗や問題点の報告を行っていました。

この会議に参加して学べたことは、「実体験としての会議参加」というものがまずありました。当然のことですが、私は会社の会議に参加するという経験は今までしたことがなく、「今月の売り上げは〇〇円です」「今月は〇〇個販売しました」など、具体的な数字が飛び交いながら行われる会議は、出席するだけでとても良い経験になりました。

他にも、会議の内容はクレーム対応など、問題点の洗い出しが中心で、「壁になっているところを共有することは重要なんだ」と勉強になりました。


2つ目の会議は期初始めの会議でした。期初始めというのは大学なら新年度で、ちょうど会社の年度が切り替わるタイミングで会議に参加することができました。

ここで学べたこととして、「重要案件のきっかけも些細なことから」というものがありました。「栃木屋」さんが取り組んでいる重要案件は、関連する小さな案件が重複したところから「これはニーズがある」と感じ取り、大きくなったそうです。常に「どこにニーズがあるか」というアンテナを張るのが非常に重要だ、と感じ取ることができました。



②社長同行

これは社長に1日ついて周り、経営者がどんな仕事をしているのかを体験するものです。

自分の中で特に印象的だったのが、社長の哲学である「世界平和論」でした。「世界平和論」とは、「やったほうが良い」と発言するときには、それを実行する「解決策、具体的行動」もセットでなければならないというものです。自分自身、「解決策まで落とし込めていないな」と感じる出来事があり、とても心に響きました。


他にも、高齢化→人手不足→働き方改革→機械導入による半導体の需要(栃木屋も関われる!)という、世の中の大きな流れを自分たちのこととして捉えているということを教えていただいたり、稟議書(りんぎしょ:重要な決定をする際に必要な書類)を作成する作業を見て、「社長は具体的な仕事よりも意思決定や会社の方向性を見定める作業をするのか」と勉強になりました。


③営業同行

3日間、実際の営業に同行させてもらいました。(1日1社、計3社)営業同行する前の営業に対する自分のイメージは、「モノがあって、買ってもらうために伺う」というイメージでした。ですが、実際は全く違い、買ってもらう前には様々なプロセスがあるということを知りました。

具体的には、関係性の構築→ニーズの把握→提案→受注でした。実際、今までの関係性があったから取引先から有益な情報を頂けた瞬間を目の当たりにした時には、「自分も営業職になったら人間関係を大事にしよう」と強く感じました。

他にも営業の重要なスキルとして、「相手の動向を想像して提案する」というものがありました。例えば新紙幣発行による特需など、外的要因や内的要因など、様々な要素を考慮して「今相手はこれを求めているんじゃないか?」と考えることが新規契約に結びつくそうです。


学職を通して最も印象的だったのは昼食時の会話で、副部長に「仕事をやってる時のやりがいってなんですか?」と聞くと「『ありがとう』と言われること」と仰っていたことでした。その理由は上述したように、営業が売り上げに結びつくまでには長いプロセスが必要で、それまでには様々な苦労があるそうです。そうした苦労を共に乗り越えて生まれる、心からの「ありがとう」はとても嬉しいそうです。他にも、自分が担当した商品を実生活で目にした時もやりがいを感じると仰っていました。


最後になりますが、僕がこの学職を通して最も学びになったことは、「何も知らないということを知れた」ことでした。学職が始まった日に副部長が「良い意味で1週間程度では何もわからない」と仰っていて、終わったときに、その言葉を身に沁みて感じました。「社会人」を間近で体験させてくださった「栃木屋」さんに感謝を申し上げて締めとさせていただきます。

栃木屋さんのインタビューの中で、「気働き」という概念があり、人間的道徳の部分を軸として今まで経営をしてきて、その概念が社員である宮古さんにしっかり浸透していらっしゃるところに感銘をうけました。 自分自身、「人としてどうあるか」を常に問いたいと考えているので、勝手ながら「気働き」を参考にさせていただきます。




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